「インナーマッスルを鍛えましょウ」「体幹を強くしましょう」
最近よく耳にする言葉ですが、そもそもインナーマッスルとは何なのか正しく理解している方は意外と少ないかもしれません。
インナーマッスルとは身体の表面ではなく深い位置にある筋肉(深層筋)のことを指します。
今回は、以前から当院のブログ内に度々出てくる “インナ―マッスル” についてお伝えします。
まずインナーマッスルとは見た目を大きくする筋肉ではなく、関節や姿勢を安定させる役割を担う非常に重要な筋肉になるため、
『身体のバランスがなんだか安定しない』
『姿勢を気を付けていても改善されない』
等々の状態が気になる方はぜひ見ていってほしい内容です。
インナーマッスルとアウターマッスルの違い
筋肉は大きく分けて2種類あります。
アウターマッスル(表層筋)
身体の表面にある筋肉で、主に大きな動きを作る役割があります。
例)
・腹直筋(いわゆるシックスパック)
・大胸筋
・大腿四頭筋 ・・・等々
鍛えると見た目が変わりやすく、筋トレで実感しやすい筋肉です。
普段よく鍛えて筋肉を大きくしている方はこれが大多数です。
インナーマッスル(深層筋)
身体の深部にあり、関節や姿勢を安定させる役割があります。
インナーマッスルには「体幹部」「股関節部」「肩関節部(ローテーターカフ)」と様々な種類がありますが、今回は当院のメインで鍛えていく「体幹部」と「股関節部」に焦点を当ててみていきます。
| 筋肉名 | どんな筋肉? | どのような時に使われる? |
| 腹横筋 | お腹を覆うコルセットのような筋肉 | 腹圧を高める(咳やくしゃみ、排便・尿の)時 |
| 多裂筋 | 細かい筋肉が連なり背骨を支える筋肉 | 立つ・座る・運動する時に姿勢維持に貢献 |
| 骨盤底筋群 | 骨盤の底で内臓を支える筋肉(ハンモックのような形) | 尿道・肛門の開閉、体幹の安定時に使われる |
| 横隔膜 | 肋骨の下に位置する筋肉(ハンモックのような形) | 呼吸(特に吸う)時に上下に動き、肺のサポートをする |
| 腸腰筋(腸腰筋+大腰筋) | 腰椎~太ももの骨を繋ぐ「太い・長い」筋肉 | 姿勢保持、歩行時に使われる |
| 外旋六筋 | 股関節やお尻の筋肉の深層部に位置する6つの筋肉 | 姿勢保持、歩行の安定等に関与 |
バレエやダンス系の競技を行っている方はこれらの筋肉をしっかり使えているため、姿勢が良いです。
そして、インナーマッスルは目に見えにくいですが身体の土台となる非常に重要な存在です。
体幹のインナーマッスル「インナーユニット」とは?
上記表でも、特に重要なのが体幹の安定に関わる4つの筋肉
『腹横筋』『骨盤底筋群』『多裂筋』『横隔膜』 です。

これらはインナーユニットと呼ばれ、腹圧を高めて身体を内側から支える役割があります。
分かりやすく言うと、天然のコルセットのような働きです。
この機能がしっかり働くことで、
・姿勢が安定する
・腰痛を予防する
・動作がスムーズになる
・疲れにくくなる
といったメリットが生まれます。
インナーマッスルが弱くなるとどうなる?
インナーマッスルがうまく働かない状態になると身体の安定性が低下します。
その結果、
・猫背や反り腰になる
・腰痛や肩こりが起きやすい
・疲れやすい
・運動パフォーマンスが落ちる
・お腹がぽっこり出る
といった問題につながります。
特に現代人はデスクワークやスマホ姿勢の影響でインナーマッスルが弱くなりやすい傾向があります。
また、これらは産後のお母さんにもよく見られる症状でもあります。
つまり、産後にインナーマッスルを鍛えるメリットはここにあります!
インナーマッスルはなぜ重要なのか?
身体は「安定」と「動き」が連動しています。
土台が不安定な状態では、効率よく力を発揮することができません。
これは家に例えると、基礎が不安定な状態で柱だけ強くしても、建物は安定しません。
人間の身体も同じで、インナーマッスルが働くことで初めてアウターマッスルが効率よく動くのです。

そのためスポーツ選手のトレーニングやリハビリでも、体幹の安定は非常に重視されています。
鍛える前に「使える状態」にすることが大切
ここで重要なポイントは、インナーマッスルは単純に鍛えれば良いわけではないということです。
「え?」と思った方、いらっしゃるかと思います。
実は姿勢の崩れや骨格の歪みがある状態では
・正しく力が入らない
・違う筋肉で代償してしまう
・効果が出にくい
といった問題が起こります。
整える → 使えるようにする → 強くする
という、この順番がとても重要になります。
整体やコンディショニングで身体のバランスを整えることで、インナーマッスルは働きやすくなるのです。
インナーマッスルが働くと身体はどう変わる?
正しく機能するようになると、
・姿勢が良くなる
・腰痛や肩こりが軽減する
・お腹が引き締まる
・呼吸が深くなる
・疲れにくくなる
といった変化が現れます。
これは単なる筋力アップではなく「身体機能の改善」と言えます。
まとめ
インナーマッスルとは身体の深部にあり姿勢や関節を支える重要な筋肉である事が分かったかと思います。
見た目には分かりにくい筋肉ですが健康やパフォーマンスに大きく関わっており、身体の不調や体型の悩みは表面の筋肉だけでなくインナーマッスルの機能低下が関係していることも多くあります。
もし、『姿勢が気になる』『腰痛や肩こりが続く』『体幹が弱いと感じる』
といったお悩みがある場合は、身体の土台であるインナーマッスルに目を向けてみることが大切です。
身体は正しく整え、正しく使うことで大きく変わっていきます。
内側から整えることが、健康への第一歩になります。
ぜひ身体を整えて、インナーマッスルを鍛えて不調の感じない身体を作っていきましょう!






